EMと私(その⑪)※EMによる健康野菜づくり
EMと私(その⑪)※EMによる健康野菜づくり
旭川EcoMクラブ西神楽 顧問 高野 雅樹
毎年、4月初旬に届く三皿園の「EM甘夏みかん」が、そのさわやかな香りと、口いっぱいに広がるあの絶妙にバランスのとれた幸せな甘酸っぱさで、“春”を感じさせてくれます。それにしても、今年の“春”は、どうなっちゃったのでしょうか? 春らしい春が来ないまま、初夏の季節を迎えてしまいました。4・5月の低温と日照不足は、農作物の生育や農作業にも多大な悪影響を与えているようです。農家の方々の心労をお察しいたします。
さて、今年もいよいよ、高野農園のEMによる無農薬・無化学肥料の野菜づくりが始まりました。今はまだ、ホウレンソウや小松菜が芽を出したばかりですが、6月初めの土日あたりで、苗ものなども全部植えようと思っています。今年のテーマは「よりおいしいものを、よりたくさん採る」ことです。秋には、よい報告ができるようにがんばります。
実は、「今年は、不耕起栽培に挑戦してみようかな」と、一時、考えたのです。5月に入ってようやく雪が解けた畑は、どこを歩いてもふわふわで、強い雨が降っても信じられないほど水はけがよくなっていました。昨年の“畑沼”とは大違いです。(EMが、粘土層を少しずつ分解してくれているようです。)「不耕起で出来ないかな・・・」と、何日か迷ったのですが、自信が持てず、結局、畑の表面だけ軽く耕運機をかけました。来年は、畑の一部分を使って実験的に“不耕起”でやってみようと思っています。
とても嬉しかったことをいくつか紹介します。
まず、うちでは、ケンタロウという品種のイチゴを植えているのですが、この苗を頂いた比布の本職のイチゴ農家さんから、昨年、「露地でこれだけのイチゴをつくれるとはスゴイ!」と、たいそう褒めていただきました。そのイチゴが、今年も、この寒さにもめげず、昨年のように立派に生長しています。収穫が楽しみです。
次は、昨年植えたばかりの2本のリンゴの苗木が、この春、たくさんの花を咲かせました。びっくりしています。はたして実ができるのか、ワクワクしています。同じく昨年植えて、一時、枯れそうになったサクランボが、5輪の花をさかせ、4個結実しました。熟すのが楽しみです。(もちろん、EMはしっかり使っています。)
もう一つは、約千株の花の苗を作っているのですが、今年は、種子から用土まですべて、完全にEM処理をして育てました。その結果、何と、サルビア、マリーゴールド、インパチェンスの発芽率が、すべて98%以上でした。こんなことは、初めてです。感動しました。これは、私の育て方ではなく、紛れもなくEMの力だと思います。本当にEMは“すごいヤツ”です。今年も、EMと一緒に“安心でおいしい野菜づくり”に取り組みます。