EMと私(その⑫)※学校に浸透し始めたEM 旭川EcoMクラブ西神楽 顧問 高 野 雅 樹
今回は、私の家のすぐ向かいにある旭川市立緑新小学校での“EM”の広がりについてご報告します。2年前、前任のK校長の「トイレの臭いを何とかしたい」と「化学肥料や農薬を使わない教材園の栽培活動ができないだろうか」という要望に、「EMを活用してはどうか」という提案をしたところ、快諾を得て、EMの使用が始まりました。
トイレ清掃にEM活性液を使うと、すぐに効果が現れ、現在までずっと続いています。教材園は、土も硬く作物の状態も良くありませんでした。その年の秋処理と次の春の圃場づくりは私に任せてもらい、ボカシや活性液は私が提供し、何とか“無農薬有機栽培”ができそうな状態に仕上げました。K校長は退職したのですが、現校長にしっかり引き継いでくれたおかげで、EMの活用はスムーズに続けられました。そして、昨年は、4年生に“EMについての学習”と、“ボカシづくり”
“給食残渣の発酵肥料づくり”“秋処理作業”を体験してもらったところ、好評で、今年は、4年生の学習としてカリキュラムに位置付けていただき、計画的に進めることができました。子ども達は、意欲的に楽しく活動に参加できたようです。
給食残渣の発酵肥料作り
残渣物を「汚い」と言わなくなり、素手でも“ボカシ和え”を作りました。子供達の感性に感動!
120ℓのポリバケツ6個分の発酵肥料が完成!
畑の残渣と集めた落ち葉をまいてその上に発酵肥料をまき、作ったボカシとEM活性液をかけました。
これだけのことで、安全でおいしい作物ができることに、子ども達は口々に「すごい」「とってもエコだね」「春が楽しみ」などと、素直な感想を述べていました。
後日、研修担当の先生から「研修日に、EMについての学習会をして欲しい」との要請がありました。先生方も、このEM栽培の仕組みをきちんと知りたいというのです。私は、喜んで引き受けました。1時間の予定でしたが、たくさんの質問などもあり、私も張り切ったりして2時間以上にもなりました。今後も、しっかりとEM活用が根付いていくように、そして、他の学校にも広げていけるように頑張っていこうと思っています。また、たくさんの方々のご協力にも感謝しています。