ECO COLUMN6 間作・混作・コンパニオンプランツ
自然を生かす自然農法(有機農業)で、輪作と同じくらい重要なものに「間作」や「混作」があります。間作というのは野菜と野菜の間に別の野菜を栽培すること。混作は2種類以上の野菜を同時に栽培することです。さらに野菜同士の相性が良く、組み合わせると病害虫が減り、生育がよくなるものを「コンパニオンプランツ」と呼んでいます。
自然農法では、自然に近い状態をつくるために、畑の中を単一の作物で埋め尽くすということはあまりしません。単一の野菜しかない畑では、その野菜の病気や害虫が集まってくるからです。
一つの野菜が大面積を覆っていれば、当然その野菜は外から見つけやすくなります。またその野菜独特のニオイも強くなります。すると、病気や害虫がそこにあつまるというわけです。一度発生して広がり始めたら、効果的な対策法があまりありません。しかし、間作や混作をしていれば、それが避けられ、被害を受けにくくなります。
輪作をするなら、併せて間作・混作もしてみましょう。相性の悪い作物もありますから、それらは組み合わせないようにします。また、病害虫を避けるために効果的な混作がありますから、試してみましょう。
相性の悪い作物
●ショウガとサトイモやジャガイモ
●トマトとハクサイ
●カボチャとジャガイモ
※ホウレンソウの後割くのキュウリ・トマトは生育不良を起こす。
病害虫避けになる混作
●キャベツの虫よけにレタスやトマト
●トウモロコシの虫よけにインゲン
●ニオイで虫を寄せつけないマリーゴールド、ネギ、ニラ、ニンニク